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スタッフコラム

2024.10.05 NEW

今さら聞きづらい「インフレ」とおうち探しについて

石破新政権が誕生し、急激に日経平均が下落したり、金利の変動があったりと動きの激しい日々が続いております。

実はこういった動きが、物件や土地を購入する、売却する際には大変重要な事項になってくることをご存じでしょうか。

今回はその中でも インフレーション についてお話しします。

 

 

 

そもそもインフレとは?

インフレというのは、できるだけ簡潔に述べると「物の価値が上がり、お金の価値が下がる」です。

 

日本銀行の前総裁である黒田東彦や第98代首相の安倍首相はこれを狙ってお金を刷ったとされています。

具体的に言うと「物価上昇率が年2%を超えるようにお金をばらまく」というのが狙いでした。

 

まるで社会科の授業みたいでイヤだと思われる方が多いかと思います。。。

正直自分もかなり苦手ですが、そんな自分でも分かるように簡単に記載できればと思います笑

このままですと非常に分かりづらいと思いますので、具体例を用いてご説明いたします。

 

 

〇昔は安かった?

ここで昭和25年の玉ねぎ1kgの値段をご紹介しましょう。

 

いくらだと思いますか?

 

正解は 6.76円 です。

今だと玉ねぎ3個で200円~250円くらいしますよね。。。

 

昔日本で使われていた通貨に「銭」というものがありますよね。

今を生きる我々からするといつ使うの?というようなお金ですが、この値段設定だと大活躍しそうです。

 

何がお伝えしたいかというと、モノの価格は時間経過とともに物価が上がっていく ということです。

上の玉ねぎのみならず、他の商品でも同じように昔に比べて上がったというものはかなり多いです。

 

某回転寿司屋さんなんかも出た当初は110円だったのに、今では場所によっては150円がスタンダードだったりしますよね。

これは言い換えると、「110円で買えてたものが110円で買えなくなった」ということです。

同じ商品なのに値段が変わってしまっている、つまりお金がもっと必要になったとも言えます。

 

これが「お金の価値が下がる」ということです。

 

 

 

〇なぜ物価を上げたい?

前提条件ですが、インフレーションは好景気の予兆、あるいは好景気の最中に起こるといわれます。

物価を上げることで、一回の支出が増え、稼げる額が増える。

稼ぎが増えるとお給料に回せる、そして支出が増える。

 

このような循環を繰り返し景気が良くなるとされております。

 

実際に 実質賃金は増えている といわれております。

2024年10月1日日銀発表の短観(全国短期経済観測調査)では大企業の宿泊・飲食サービスが過去最高の景況感であると回答しております。

景気が良いと答えた企業数から悪いと答えた企業数を引いた数が過去一番多いということです。

 

要するに 日本としては景気がいい とされているため、今後も インフレが加速していく 傾向にあります。

実質賃金が上がっている多くは大企業で、中小企業ではなかなか賃金に還元できないなんてところも多いですが、

日本全体としては上がっているという判断になっています。

 

〇家探しにどう影響するの?

前置きが長くなりましたが本題です。

家を探す際にどう影響するの?です。

 

 

結論から申し上げます。

買いたい物件は待てば待つほど買いにくく なっていきます。

 

 

数字を用いて説明しましょう。

例えば3,000万円の物件を買いたいと思っているとします。

日銀の目標としている物価上昇率2%が5年継続した場合、下記のようになります。

 

3,000 万円 ×(1.02)^5 = 3,312万円

 

ここに今の金利上昇局面が重なってきます。

要するに5年待った場合は、今購入する場合に比べて

最低でも300万円以上 出費が増えるということです。

 

3000万円なら用意できるけど3300万円となるとしんどいなあといった人もいらっしゃるでしょう。

住宅購入に関しては、他にも様々な変動要因があるので、気になる点があればぜひお気軽にご質問ください。

 

 

〇売却は待った方が得?

今お家を持たれている方は、「では売却は待った方が得なのか」が気になるかと思います。

これは正直ケースバイケースです。

 

当たり前の話ですが、価格が上がる→購入できる人が減る です。

高いから物件購入できない気がするなあと思い、購入自体をいったんストップしようという方が増えます。

土地や物件の売買も当然ながら需要と供給ですので、需要が減ることは売りづらさに直結します。

 

どれだけ価値が上がっても買いたい人がいなければお金には代わりません。

 

また景気が良くなる局面では金利が上がりやすくなります。

ローンを組みづらくなっていき、そもそも買うことができない、できてももったいないから買わないという人も出てきます。

賃金が物価の上昇に合わせて上がっていけば何も問題ないのですが、そう上手くいかないことも多いです。。。

 

当然物件の細かい状況などで売りやすさなどは違いますので、

ご売却に関してもお気軽にご相談いただければと思います。

 

 

〇まとめ

おうち探しにあたってローンを組むにしても、現金で購入するにしても、避けては通れない部分がインフレです。

逆にデフレ状況であれば買いやすいかといわれるとそうでもなかったりします。

 

あの時なら買えたのに、、、とならないようなおうち探しのお手伝いをさせていただきますので

おうち探しにあたって不明な点や疑問点などございましたら、お気軽にご相談ください!

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