日銀は、7月31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めたとニュースになっていました。
住宅などの不動産を変動金利のローンで購入しているもしくはこれから購入を検討している方には、特に気になるニュースだと思います。
通常金利が上がる状況と言えば、バブル経済が過熱しており景気を抑えたい状況の時だと思うのですが、
今回の利上げは日米の金利の差が大きく開いている状況を少しでも差を埋めて、
進みすぎた円安を止める目的が大きいのかと思いました。
ガソリン価格や日用品などの価格も少し下がればいいなと期待しております。
その反面、心配な点としましてローンの金利が上がる可能性があるというところです。
ニュースで利上げに伴い、変動型の住宅ローン金利が上昇した場合の家計への影響についての質問があり
「賃金上昇が続くという見通しの中での利上げの判断になっていくし、変動型の住宅ローンについては、いわゆる5年ルールのようなものがあって、金利自体は上がっても利払い額は5年間据え置かれるというものが多いと認識している」
その上で「5年間で賃金が先にあがっていて、そのあと、利払い額が上がるということになるので、その負担がかなり大きく軽減されると認識している」とニュースの記事にありました。
※変動金利の住宅ローンの5年ルールとは
金利が上がっても5年間は支払金額が変わらないというルールになりまして(例外の金融機関もあります。)
金利が上がったとしても急に住宅ローンの支払い金額が上がるというわけではないのですが、元本の返済の割合は少なくなるので将来、繰り上げ返済をしないといけない可能性があります。
賃金の上昇については、お勤めの会社の状況によっても個人によって様々なので、一概に言えないと思いました。
■金利が上がる良い面としては
・銀行の普通預金の金利があがる
・円の相場があがり原油などの輸入製品の値段が下がる。
■金利が上がる懸念点として
・住宅ローンの金利が上昇する可能性がある。
・景気に悪い影響がでる可能性がある。
・賃貸の場合は、金利上昇を理由に家賃が上がる可能性がある。
■今後の住宅ローンの組み方について
➀新規で住宅ローンを組む場合
新しく住宅ローンを組んで住まいを購入する場合は、
金利が上昇しても、無理のない月々の支払の範囲の物件を購入することをオススメします。
例えば、0.5%の金利で住宅ローンを組んでいて、0.8~1%になっても無理のない返済計画を立てる。
もしくは購入の資金計画を固定金利で組み立てるということも、安定した返済計画を立てる上で大切だと思います。
②すでに住宅ローンの借り入れがある場合
変動金利でローンを組まれている方には、
住宅ローンの借り換えをして少しでも金利の低い銀行へ借り換えを検討することも一つかと思います。
借り換えの際には諸経費などがかかるのでトータルで見たときにどちらが得かという見極めが必要になります。
また、金利が上がった際の総返済金額を計算して、繰り上げ返済をするということも一つの手段かと思います。
■私個人のオススメのローンの組み方としては、
変動金利で住宅ローンを借りる場合は、金利が上昇しても返済に困らない範囲で資金計画を組み立てる。
無理なく預貯金ができる範囲の物件を購入して、
万が一金利が大幅に上がった時に繰り上げ返済にあてれる資金を準備しておく。
住宅ローンの借り入れは長期間になるので、不測に備えた計画が大切だと感じました。