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スタッフコラム

2024.05.09

国交省「不動産情報ライブラリ」の運用、2024年4月からスタート

皆さんは、家を探すときや家を買うときの判断材料を知りたい場合、

どうやってその情報を調べますか?

 

 

従来であれば、、、

 

不動産屋さんに公共施設や周辺施設などの情報を聞く。

全国地価マップでエリア相場など調べる。

国土地理院のGISデータで災害リスクなどを調べる。

 

など、知りたい情報をそれぞれ個々に調べてまわる必要がありました。

 

ただでさえ、ブラックボックスが多い不動産業界において、不動産に精通していない一般の方からすると、

知りたい情報をどこで、どのようにすればキャッチできるかを調べるだけでも大変な状況でした。

 

そんな中、国土交通省により4月1日から公開されたサイトが「不動産情報ライブラリ」というサイトです。

3月頃に国土交通省のサイトでお知らせは挙がっておりましたが、それが本格稼働した形になります。

 

どのようなものか一言でいうと、国や自治体のウェブサイトでバラバラに公開されていた不動産にまつわる情報を集約し、

一元化して地図上で確認することが可能なサイトになります。

 

正直まだまだインターフェイスや使い勝手は改善の余地がありそうな部分もありますが、

地価公示といった不動産価格の指標となる情報や、防災関連の情報、都市計画情報、周辺施設情報など、

不動産に関する情報が比較的網羅されており、またそれが無料で閲覧できるようになっています。

 

以前までも「土地総合情報システム」というものがありましたが、それと比較しても、

情報量が格段に増えているのはもちろんのこと、PCだけでなくスマホでもアクセス可能になっています。

さらにAPIも公開されているとあって、今後私たちのような住宅事業者にとっても貴重なリソースとなり得ます。

今後はお客様への提案の部分においてもスピード感、かつ正確さが求められる時代だと感じております。

 

このようなサイトが公開されることで、これまの業界で起きていた情報格差が解消されていく中、

私たちに求められるのは「真の専門性」だと考えます。

 

これはデジタル化や情報のオープンソース化が進む中では、

不動産業に限らず、どの分野においても同様です。

 

いかに得られた情報を適切に活用し、よりわかりやすくお客様にお伝えする。

そのお客様ごとにオーダーメイドの提案をし、付加価値を生み出す。

 

誰もが手に入れられるようになった情報だからこそ、実務レベルにいかに落とし込めるかが差別化できるポイントになります。

そのために日々、自らを研鑽し、実践を通じて学び続ける姿勢が大事だなと改めて感じております。

 

 

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